円形脱毛症

円形脱毛症の治療・診察

新宿の駅前にある当院皮膚科では、円形脱毛症の治療も行っています。
当院では、塗り薬や飲み薬、液体窒素による冷凍凝固法のみで、
ステロイドの注射などはおこなっておりません。

円形脱毛症とは髪の毛がある日突然抜けてしまう病気です。
老若男女、誰にでも発症する可能性があります。

だいたい自然に治ってしまうケースが大半ですが、治療によって治りが早くなることもあります。

予約不要の当院ならばいつでも思い立った時に治療をスタートすることもできます。
忙しい方のために夜間診療も行っています。

 

円形脱毛症の原因

円形脱毛症はいわゆる自己免疫疾患です。
本来ならば細菌など攻撃するリンパ球が毛根部分を間違えて
異物として攻撃することが原因で発症します。
リンパ球にそのような不具合を起こさせるのはさまざまな要因があります。

まず円形脱毛症の発症原因で一番多いといわれるのがストレスです。
また、遺伝の影響も報告されていますがメカニズムはまだ解明されていません。
いずれの理由の場合でも、リンパ球の間違いが解消されれば、 髪の毛が生えていきます。
いかにして自己免疫システムを元に戻すかが治療のカギになります。

 

病例

一口に円形脱毛症といってもさまざまな症例があります。もっとも多く見られるのが、
ひとつだけ脱毛箇所ができる単体タイプです。
単体の場合には1年で8割以上が完治するというデータもあります。
これが2つ以上の複数タイプになると治るまでにさらに時間がかかることが多いです。
さらにここから拡大して全頭脱毛になる可能性もあります。

全頭タイプの円形脱毛症がさらに進行すると、まつ毛、
眉毛にいたるまですべての体毛が抜けてしまうばんぱつ性脱毛症になってしまうこともあります。
こうなると完全に治るまでには多くの時間が必要になります。

 

円形脱毛症の治療方法

円形脱毛症の治療は薬物投与と刺激療法が中心です。
副腎皮質ステロイド薬、塩化カルプロニウム液などの患部への塗り薬と、
グリチロンやセファランチンの内服液を組み合わせて使用する例もあります。
単発タイプには外用ステロイド剤、
複数タイプ以上には内服ステロイド剤が投与されることもあります。
とくに発症半年以内ならばステロイドバルス療法が効果的という研究もあります。
その他、液体窒素で冷却した綿棒を脱毛部位に接触させて
免疫細胞を刺激する凍結療法などもあります。

 

円形脱毛症の改善例

円形脱毛症でも、軽度であれば、時間経過とともに改善されることはよくあります。
放置しておくのも不安なので、治療を継続希望される方も多いです。

 

費用

円形脱毛症の治療は3割負担として診察料、薬代あわせて2000円から3000円前後です。
どの薬を使用するかで金額も異なってきます。

 

診察までの応急処置

円形脱毛はできるだけ早く皮膚科を受診することをおすすめしますが、忙しい場合、
難しいこともあります。
診察まで目立つのが気になる人もいるかもしれません。
しかし、気にすることがストレスになり症状を悪化させては元も子もありません。
いくつかの応急処置を施せば目立たなくすることもできるので、
気に病みすぎるのはくれぐれもやめましょう。
ウィッグをつけるのは抵抗がある人でも、
つけ毛感覚で使用できるヘアコンタクトならば使いやすいと思われます。
シャンプーやブラッシングも普段通りにできるのでストレスなく過ごすことができるでしょう。

再発予防

円形脱毛症の再発予防は、ひとつにはストレスを感じないように過ごすことです。
十分な睡眠をとり、栄養バランスの整った食事を心がけ、
気分転換を上手にする方法をいくつか考えておきましょう。
また、毛髪が生えやすいように頭皮の環境を整えておくことも大事です。

刺激の少ないシャンプーで毎日きれいに洗うようにしましょう。
いくら清潔が大事でも1日2回以上の洗髪はかえって抜け毛を増やしてしまうので
やめておいた方が無難です。