痛風
痛風について
尿酸値が高いのはビールの飲みすぎ、と思われがちですが、すべてのアルコールは尿酸値を上昇させます 。
「風が吹いても痛い」という意味の病名どおり、ひどい痛みが特徴的な痛風。主な症状は、骨折以上とも言われるほどの強い痛みで「痛風発作」と言います。
足の親指の関節やくるぶしなどに起きることが多く、赤く腫れて激烈に痛むのが特徴。足の痛みと痛風の関係はよく知られているようで、足を引きずりながら、ご自分で痛風を疑って診察室に来られる患者さんは少なくありません。
原因
痛風は「高尿酸血症」という病気が原因で起きます。激烈な痛みを起こす痛風発作は、この病気が原因で起きる関節炎のためです。体内で増えすぎた尿酸の結晶が関節の中にできることで炎症を起こすのです。
そもそも尿酸というのは、食物にも含まれる「プリン体」と呼ばれる物質が体内で代謝されてできる物質で、通常は尿中に排泄されます。排泄される前段階では血液に溶けた状態で存在していますが、尿酸の血中濃度が高い状態が続くと、血液に溶けきれなくなってしまい、関節などに結晶として溜まってしまうのです。通常はないはずの結晶が溜まることで炎症を起こし、激烈な痛みが起こります。このように尿酸の血中濃度が高い状態を「高尿酸血症」と言います。
症状
痛風発作と併発しやすい病気
高尿酸血症によって起きる病気は痛風発作だけではありません。
注意すべき併発しやすい病気についても知っておきましょう。
■ 痛風腎
腎臓でも血液中の尿酸が結晶として析出します。
さらに、高尿酸血症に伴って尿中の尿酸も多くなり腎臓で結晶化して、腎臓の働きを低下させます。これを痛風腎と言います。
■ 尿路結石
尿中の尿酸が腎臓や膀胱などで結晶化し、結石が形成されます。
いわゆる尿路結石ですが、これが腎臓と膀胱をつな尿管の途中に引っかかると七転八倒するような腹痛を起こします。
■ 高血圧・脂質異常症・糖尿病などによる動脈硬化
最近の研究では、高尿酸血症が動脈硬化の進行に関与していることがわかってきました。
高尿酸血症の人は、高血圧や脂質異常症、糖尿病を高頻度で併発しており、これらが絡み合ってさらに動脈硬化が加速度的に進行することがわかっています。
痛風はひどい痛みが特徴の病気ですが、原因となっている高尿酸血症は上記のように様々な病気を引き起こすリスクがあります。
痛風と診断された場合は、痛みのケアと同様に注意が必要です。
痛風治療の重要性
痛風は、痛風発作によって足関節部に激しい痛みと腫れを伴います。ですが発作というだけあってその症状はいつまでも継続するというわけではありません。初めて生じた痛風発作であれば、3日~10日ほどで症状がすっかり落ち着いてしまいます。
しかし、これは「完治した」というわけではありません。痛風の原因は「高尿酸値」であり、痛風発作を起こしたことでこれが解消されるわけではありません。つまり、痛風発作による傷みや腫れが治まっても、高尿酸値状態は継続しているので、痛風発作が再発するリスクが高いのです。
さらに、痛風発作を繰り返すことで、発作の症状が膝の関節まで及ぶこともあります。また、発作が起きる感覚が短くなったり、さまざまな合併症を伴うこともあります。痛風は、放置しておくととんでもない状態になりかねないのです。新宿や西新宿にお住まいの方、お勤めの方で痛風発作ののご経験がある方や、健康診断などで高尿酸血症を指摘された方は、早めに当院内科を受診して、必要性があれば、治療を開始してください。
痛風の治療法
痛風は、痛風発作によって足関節部に激しい痛みと腫れを伴います。ですが発作というだけあってその症状はいつまでも継続するというわけではありません。初めて生じた痛風発作であれば、3日~10日ほどで症状がすっかり落ち着いてしまいます。
しかし、これは「完治した」というわけではありません。痛風の原因は「高尿酸値」であり、痛風発作を起こしたことでこれが解消されるわけではありません。つまり、痛風発作による傷みや腫れが治まっても、高尿酸値状態は継続しているので、痛風発作が再発するリスクが高いのです。
さらに、痛風発作を繰り返すことで、発作の症状が膝の関節まで及ぶこともあります。また、発作が起きる感覚が短くなったり、さまざまな合併症を伴うこともあります。痛風は、放置しておくととんでもない状態になりかねないのです。新宿や西新宿にお住まいの方、お勤めの方で痛風発作ののご経験がある方や、健康診断などで高尿酸血症を指摘された方は、早めに当院内科を受診して、必要性があれば、治療を開始してください。
主な内容は「食生活の改善」です。
具体的には、「プリン体」を多く含む食べ物を食生活から除外することが基本となります。一般的に「ビールはプリン体が多い」と言われていますが、アルコール全般にそのリスクが伴います。また、「レバー」「魚の干物」「乾物」といった食べ物もプリン体が多く含まれていますので、控えなければなりません。
さらに、食生活だけでなく、運動の習慣を身につけることも重要です。肥満、つまり「内臓脂肪の蓄積」は、体内における尿酸の産生を促してしまうので、適度な運動の習慣を身につけることで肥満の改善・防止に努める必要があります。
そしてもっとも重要なのは「改善した生活習慣を維持する」ということです。前述の通り、痛風は一度発症すれば生涯に渡ってそのリスクを背負い続ける事になります。なので、一度生活習慣の改善によって痛風のリスクを下げられたとしても、プリン体の多い食生活や運動不足に陥ると再び尿酸値が高くなり、痛風発作を起こす可能性が高くなります。これを回避するためには、当院内科でも指導しますが、医師から指導された生活習慣を生涯に渡って継続していくという強い意思を持つことが重要です。
痛風の予防法
新宿・西新宿にお住まいの方・お勤めの方で、痛風を予防したいという場合には、上記のような生活習慣の見直しだけではなく、幾つかの注意点があります。
まずは「こまめな水分補給」です。
運動時などに汗をかくと、血液中の水分が減少して尿酸値が高くなりやすいです。運動は痛風予防や治療において重要なポイントですが、その際には水分補給を欠かさないようにしましょう。ただし、糖分の多い飲み物は尿酸値を高くしますので、お茶などの無糖の飲料を用意しましょう。
次に「ストレスを溜めない」ことです。
ストレスが痛風を誘発すると言われていますが、その発散方法には注意が必要です。運動によるストレス発散は肥満改善のためにも必要なことですが、「暴飲暴食」「過度な飲酒」によるストレス発散は尿酸値の上昇と肥満の誘発に繋がります。新宿には多くの飲食店があり、環境としてはプリン体を摂取しやすいと言えます。痛風を悪化させない方法でストレスを発散してください。