風邪とアレルギー性鼻炎の違い
風邪もアレルギー性鼻炎も一部の症状が似ています。しかし、似て非なるものですので原因も違えば治療方法も違います。
自分では長引く風邪だと思っていたのに、実際にはアレルギー性鼻炎だったというケースも少なくはありません。早めに治療を開始するためにも、その違いについて知っておいて良いでしょう。
原因の違い
まず原因ですが、風邪はウイルスや細菌が原因です。どうしても体力が落ちてしまっている状態ですとウイルスに感染しやすくなりますので、疲れている時に感染する事が多いです。もちろん人からうつる事もありますので、注意が必要ですね。
アレルギー性鼻炎の原因となるのは、アレルゲンです。アレルゲンとはアレルギー症状を引き起こす物質の総称で、これを実際に吸い込んでしまう事によって発症します。花粉症が代表的ですね。他にもハウスダストやダニ、カビはもちろんペットを飼っていればその毛やフケなどが原因になってしまう事もあります。
症状などで判断する事も多いのですが、基本的には検査によってどちらなのか判断します。鼻やのどをぬぐってその液からウイルスがいるかどうかを調べて風邪かどうかがわかります。
アレルギー性鼻炎の場合は採血検査をおこないます。採血の量もそこまで多く無いですし、痛みがあるのは針を刺すほんの一瞬だけなので安心して下さいね。ちなみに、血管が見えにくい方であれば採血検査前に腕を温めておいたり、手を開いたり閉じたりするグーパー運動をしておくとスムーズに検査出来ますのでおすすめです。
治療方法の違い
治療方法ですが、風邪の場合は基本的に対症療法という治療方法を行います。これは熱や咳などの症状を和らげたり抑えたりする薬を処方するという方法で、ウイルス自体は体の自己治癒能力に任せます。
アレルギー性鼻炎の場合は基本的に薬物療法を行います。他にも生活への指示などが出される場合もありますので、その場合はしっかり従って下さいね。
また、自分がアレルギー性鼻炎だと感じたらなるべく早めに病院を受診しましょう。アレルギーといっても、何に反応して症状が出ているのかは実際に検査しないとわからないのです。
実際に検査を行い、原因となっているアレルゲンを特定することで本当に避けるべきは何なのかがわかります。
例えば、実際にはペットの毛などが原因にも関わらず、花粉症だと思い込んでしまい、自己対処をした結果重症化してしまったというケースも。こういう事が無いように、検査は早めに受けるようにして下さい。