性病検査
性病検査
性感染症にはクラミジアや淋病、梅毒などさまざまな種類があり、どの種類の性感染症であるのか特定するためには性病検査を行います。
性感染症は性行為や性行為に似た行為で感染しますが、それぞれの感染症の原因となる細菌やウイルスは種類が異なるため治療方法や治療薬も異なります。
そのため、性病検査でどの細菌やウイルスに感染しているのか特定する必要があるのです。
また、同じ経路をたどって感染することから複数の感染症を発症するようなケースもあります。
性感染症は本人が症状に気付かないようなケースも多いため、定期的に検査で確認することが大切です。
性感染症の検査方法
性感染症にはさまざまな種類があり、検査方法や治療方法がそれぞれ異なります。
問診や視診などにより症状を確認し、疑いのある性感染症の検査を行います。
クラミジア
男性の場合は尿検査、女性の場合はおりものなどの分泌物を綿棒で擦って採取して検査します。
咽頭クラミジアの場合には、うがいをしていただいて喉で繁殖しているクラミジアを検査します。
淋病
男性の場合は尿検査、女性の場合はおりものなどの分泌物を綿棒で擦って採取して検査します。
淋病もクラミジアと同様に喉に感染する場合もあるため、咽頭淋病が疑われる場合にはうがい液で同時に検査を行うこともあります。
ヘルペス
ヘルペスは水膨れなど皮膚が変化するという特徴的な症状があるため、視診で判断することができます。
尖圭コンジローマ
特徴的なイボの症状が現れるため、視診で判断することができます。
通常、特別な検査を行うことはありません。
梅毒
梅毒の場合は血中の梅毒トレポネーマの抗体の有無を確認するために、血液検査を行います。
ただし、感染から4週間ほど経過しなければ正しい検査結果が出ないため、感染の機会から4週間以上経過してから検査を行うことをおすすめします。
毛じらみ
毛じらみ本体が肉眼で確認できるため、視診で診断を行います。
B型肝炎、C型肝炎
B型肝炎もC型肝炎もどちらの場合も血液検査にて感染を確認できます。
HIV
HIVは血液検査で確認することができます。
感染から1ヵ月~2カ月は感染していたとしても検査では陰性になるようなこともあるため、正しい検査結果を確認するには感染機会から3カ月ほど経過した時期をおすすめします。
偽陽性が出る場合もあるため、最終確認を行うために確認検査も行われます。
治療方法
検査で性感染症の種類を特定できた後は、それぞれの性感染症に応じた治療を行います。
抗菌薬や抗ウイルス薬などの内服薬で治療を行う場合もあれば、塗り薬が処方される場合もあります。
また、尖圭コンジローマではイボを液体窒素による冷凍凝固法をおこなうことがあります。
いずれにしても、一度の治療では改善しないような場合もあります。
治療によって症状が改善された場合でも、体内には原因となる細菌やウイルスが残っているため再発する恐れがあります。
自己判断で治療は中断せずに、医師の指示に従って治療を継続してください。