性器ヘルペス
性器ヘルペスとは?
ヘルペスというと口や口回りに生じる赤い水ぶくれのイメージがあるかもしれませんが、ヘルペスは性器にも生じます。
口に生じた場合には「口唇ヘルペス」と呼び、性器に生じた場合には「性器ヘルペス」と呼ばれます。
性交渉が活発な20代に感染者が多く、性器だけではなく肛門や直腸、尿道に発症することもあります。
性器ヘルペスは治療を行わなくても自然治癒しますが、一度感染すればウイルスを完全に排除することは困難です。
そのため、免疫力が低下している時などに再発を繰り返します。
治療することで再発の抑制や症状の軽減が期待できるため、自己判断で放置せずに医師の指示に従って治療を行いましょう。
原因
単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。
性器ヘルペスは体液や粘膜に潜んでいるため、感染部位との接触のある性交渉や性交渉に似た行為が主な感染経路になります。
また、妊娠時に感染していれば出産によって新生児に感染する場合もあります。
再活性化の原因
性器ヘルペスは感染した時に発症するたけではなく、再活性化によって症状が現れます。
一度感染すればウイルスを完全に取り除くことは難しく、症状が現れていない間には神経節に潜んでいます。
そのウイルスが再活性化することで、症状が再発するのです。再活性化する原因は、風邪などの病気や疲労、
寝不足などで免疫力が低下している時に起こりやすいと言われています。
また、生理や睡眠不足が引き金になって再発する場合もあります。
症状
感染から数日の潜伏期間を経て男女ともに性器に透明から赤茶色の水ぶくれが生じます。
症状には個人差がありますが、性器へのかゆみを伴う場合もあれば強い痛みや発熱が生じる場合もあります。
また、性器だけではなくウイルスが神経節に移動することで太もものリンパに腫れや痛みが生じることもあるでしょう。
感染して初めて症状が現れる際には強く症状が出ますが、再発時には症状が弱まることが多いといわれています。
再発時には初めて感染して症状が現れた場所と同じ場所に症状が現れることもあれば、お尻や太ももに水ぶくれが生じることもあります。
診断
問診と視診によって症状を確認し診断します。性器や性器周辺に水ぶくれが見られる時には性器ヘルペスを疑います。
治療
内服薬による治療を行います。用いる内服薬は抗ウイルス薬(アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルなど)で、5日間ほど使用します。
抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑制する薬になるため、発症から時間が経過している状態では効果が期待できません。 そのため、症状が現れたら早い段階で内服することが望ましいです。
性器ヘルペスの原因ウイルスは取り除く治療ができないため、再発する恐れがあります。 再発した場合には、より薬を効果的に使用するためにもできるだけ早い段階で医療機関を受診するようにしましょう。
当院の診療内容
当院泌尿器科では、男性の性器ヘルペスの診断と治療を保険診療しております。女性の性器ヘルペスは診療しておりません。
保険適応であれば、治療代だけでなく薬代も自己負担が3割になります。
新宿西口徒歩1分、南口徒歩2分の場所にあり、働くお忙しい方のために、 お待たせしない泌尿器科外来を目指しておりますので、お気軽にご相談ください。