脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性皮膚炎の原因はカビ
頭皮や鼻の周囲、Tゾーン、もしくは脇の下、背中などにも発症する脂漏性皮膚炎。
男女問わず成人に多く見られますが、生後間もない赤ちゃんにも生じます。
赤ちゃんの脂漏性皮膚炎の原因は、毛根の発達が未熟なうえに体内の水分を維持する意味で皮脂が活発に分泌し、毛穴が詰まることで起こります。
対して大人の脂漏性皮膚炎の原因は、様々な要因がベースとなってマラセチア菌というカビと同種の菌が異常増殖してしまうことです。
菌というと人から人に移る感染症かと勘違いするかもしれませんが、マラセチア菌は私たちの皮膚に常に存在する常在菌の一つです。
普段は大きな悪さもせずに、余分な微生物などの侵入を防ぎ様々な病気から身を守るといった役目もあります。
しかし人の体は状況によっては変化するもので、その一つとして皮脂の分泌が多くなった機会に、皮脂を栄養分とするマラセチア菌が増殖します。
マラセチア菌は皮膚に存在する中性脂肪またはトリグリセリドと呼ばれる脂肪成分を遊離脂肪酸に変える動きがあります。
この遊離脂肪酸が毛穴を塞ぎ、症状を起こすといったメカニズムになります。
男性では特に頭皮の慢性的な脂漏性皮膚炎が原因で薄毛になりがちなケースが少なくありません。
病気が病気を生むような進行を防ぐために、軽症のうちに対処することが必要です。
脂漏性皮膚炎、もしくは皮膚に関するお悩みのある方は、一度新宿にある当院皮膚科へご相談ください。
脂漏性皮膚炎の原因となる生活習慣
脂漏性皮膚炎は流行病でもなく、接触性感染のようなものでもありません。
脂漏性という病名からも、分泌される皮脂の量に大きな問題があります。
皮脂分泌を促すのは、人それぞれの体内環境であり、生活習慣に関与します。
食事のバランスが良くなければ血液の成分や質の変化が起こり皮脂の分泌が多くなります。
また睡眠不足やストレスが多くなることで、自律神経のバランスが崩れてしまい脂質の分泌を強めるセンサーが過剰に働いてしまうこと原因の一つです。
そうした体内の循環に支障が出ると、皮膚の新陳代謝がうまく行われず細胞が不活性化してしまいます。
新宿のような都会ではストレスを抱える方が多いため、特にこういった環境下では気を付けるべき点となるでしょう。
当院皮膚科を受診される患者さんには、生活環境も特に異常なく、清潔保持もできているといった方もいますが、そういう場合には入浴後に頭髪などが濡れたままで就寝していたり、お使いのケア製品が合わないなどといったことも原因として考えられます。
脂漏性皮膚炎は、一度治っても再発を繰り返す皮膚疾患です。
皮膚に何らかの異常を感じたり懸念されている方はぜひ一度皮膚科受診されることをおすすめいたします。