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やけど・日焼け

 

やけど・日焼けの治療・診察

当院皮膚科ではやけど・日焼けの治療も行っています。
やけどとは別名、熱傷ともいわれ、熱湯や油などの高温の熱によって皮膚の内部が損傷を受けた状態のことです。

赤みがやがて腫れや痛みへと発展していくので、できるだけ早く受診することが大切です。当院は予約不要なので、軽度の急なやけどにも対応しています。混雑時を避けるのであれば、午前の受診がおすすめですが、夜間診療もあり、さまざまなライフスタイルの人に幅広く対応しています。

重症なやけどであれば、より専門的な治療が必要になりますので、大学病院や総合病院におかかりになった方がよい場合もあります。

やけどの原因

やけどの原因は熱湯がもっとも多く見られます。ついで暖房器具、バイクの排気などが続きます。熱もしくは化学薬品等によって皮膚が損傷することによってやけどになります。

皮膚は本来ならば水分や体温を一定に保ち、体内に細菌が侵入するのを防いでいますが、やけどを負うとこの働きが失われてしまい、最悪の場合には深刻な感染症を合併し、血圧・体温の低下などを招いてしまいます。そのような事態を防ぐためにも、やけどは早めの治療が重要なのです。

病例と改善例

やけどは熱によってできた傷の深さによって1度熱傷から3度熱傷までの3タイプに分類されます。

1度熱傷はもっとも軽く、表皮のみが傷ついている状態です。赤みやヒリヒリした痛みはありますが1週間程度で治ります。

2度熱傷は強い痛みがあり、24時間以内に水泡が残ります。
通常は2~3週間で完治しますが、ひどい場合はそれ以上かかり痕も残ります。

3度熱傷は神経まで傷つくため痛さは感じません。表面は白、または黒くかたくなります。深い潰瘍になり、治療が終了しても痕が残ります。

治療方法

やけどの治療はいかに迅速に対応するかがカギになります。すぐに皮膚科にかかることももちろん重要ですが、その前にただちに冷やしたかどうかは痕に残るか否かを大いに左右します。

皮膚科での治療は白色ワセリンに薬物を配合した外用薬がおもに使用されます。患部がジクジクになっている場合には軟膏を選んで使用します。

薬物は患部が細菌感染しているならば抗生物質が使用されます。 皮膚に直接塗布するほか、ガーゼにしみこませて貼り付けることもあります。外用薬は多めに塗れば効くものではないので、必ず医師の指示通りの量を塗布するようにしましょう。

日常生活の注意点

やけどの治療薬は肌本来が持っている治癒能力を高めるために使用されます。
回復力を向上させるためには日常生活の中で肌の清潔を保ち、乾燥を防ぎ、紫外線から保護する等のスキンケアを心がけることも大事です。

また、やけどを負うと傷口から液体が出てきますが、これは体内の水分とたんぱく質が漏出したものです。そのまま放置して大量の水分やたんぱく質が失われると、最悪の場合は、脱水、低たんぱく血症になってしまうこともあります。

いつもより水分とたんぱく質、さらには傷の治りを促進するビタミン、ミネラルを積極的に摂取しましょう。

日焼けの原因

日焼けの原因は紫外線です。紫外線の中でも紫外線B波またはUVBと呼ばれるものが日焼けを生じさせます。紫外線B波はエネルギーが強いため、肌表面の細胞を傷つけ炎症を起こします。

長時間浴び続けると肌は真っ赤になったり、水ぶくれができたりしてしまいますが、そのような肌の状態を日焼けというのです。

一方紫外線A波に比べて波長が短い紫外線B波はオゾン層や上空の雲に邪魔されて地上に届くのは全紫外線量の1割程度にしかすぎません。ですから日傘などで防御することも十分可能なのです。

病例と改善例

日焼けは軽いやけどと同じです。日光にあたって数時間後に赤みが生じ、6時間から24時間後にピークを迎えます。ひどい場合にはむくみ、水ぶくれができることもあります。

日焼けの大半は放置していても大丈夫ですが、独特のヒリヒリ感やかゆみが強い場合には皮膚科で治療することも可能です。こんがりとキレイに灼ける日焼けばかりではなく、皮膚のコンディションを著しく悪くしてしまう日焼けもあります。灼きすぎた場合でも皮膚科で早めにリカバーして改善された例もたくさんあります。

日焼けがひどい場合は、痛みとかゆみで、夜眠れず仕事に支障をきたしてしまうこともあります。

新宿にある皮膚科の当院は、働いている方も多く来院されますが、仕事に支障をきたさないよう、できるだけ楽になる薬を処方するようにしております。

治療方法

ひどい日焼けの治療には炎症を抑えるやめにステロイド剤を塗布することもあります。痛みやかゆみが強い場合には、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、消炎鎮痛剤等を使用して症状の緩和を図ります。
とくに赤み、炎症、水ぶくれが強ければステロイド剤を外用薬としてだけではなく内服薬として使用することもあります。また、患部がジクジクとして感染を起こす危険があるか、すでに細菌感染している場合には抗生物質の塗り薬も使用するなど、日焼けの治療は多岐にわたります。

日常生活の注意点

日焼けの治療中には日常生活の中でもできるだけこれ以上紫外線による刺激を受けないように注意しましょう。そうとはいっても皮膚の炎症やヒリヒリ感が強い時には日焼け止めクリームもストップしなくてはいけません。

できるだけ外出を控えたいところですが、もしどうしても出かけなくてはいけない時には帽子、サングラス、マスクなどで物理的に紫外線を遮断するようにしましょう。

日焼けした肌がむけて新しい皮膚に生まれ変われば問題ないので、ターンオーバーを促進するようなスキンケアも積極的に行うと良いでしょう。