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湿疹

湿疹について

皮膚は人間のからだのもっとも外側にあり、直接外界と接触していますから、体外のさまざまの物質の作用や力をいつも受けています。そのなかで、刺激物やかぶれやすい物質に触れておこる反応が湿疹または皮膚炎です。

湿疹の症状

病院に行くべき症状 急に症状が出た、何による刺激か思い当たらない、腫れもかゆみもひどいといった場合、原因を確かめる必要があります。皮膚科専門医などを受診しましょう。

以下の症状の際には、早めにかかりつけ医、専門医を受診しましょう。

疑われる症状

内臓疾患や悪性腫瘍が疑われる場合

湿疹やかぶれの原因として、ごくまれに、原因が体の内部にある場合もあります。糖尿病、腎臓病、肝臓病、悪性の腫瘍などの症状の一つとしてかゆみや湿疹が起こる場合です。次のような場合は、元となっている病気を早急に治療する必要があるため、かかりつけ医や皮膚科専門医などを受診しましょう。

・激しいかゆみがあるとき  
・広い範囲に病変がある場合 
・毎年同じ時期にできる場合  
・発熱や倦怠感などを伴う場合

湿疹の種類

湿疹といっても種類が多数あります。どこにでもできるものと特定の部分にしかできないものがありますが、なんらかの刺激に肌が負けてしまい炎症を引き起こした際に湿疹となります。

代表的な種類としては「アトピー性皮膚炎」「接触性皮膚炎」「手湿疹(主婦湿疹)」「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」「汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)」「汗疹性湿疹(かんしんせいしっしん)」などがあります。

アトピー性皮膚炎

特に乳幼児に多くみられる強いかゆみと炎症を伴う病気。かきむしってしまうと症状が悪化するだけではなく痛みも強くなってしまいます。

主な原因は皮膚のバリア機能の低下と遺伝的なものがあげられます。

遺伝的な原因は克服することは難しいですが、バリア機能の低下については紫外線や過度なストレス、保湿不足などがあげられます。アトピー性皮膚炎の予防方法は身の回りを清潔にしたり、保湿することで予防することができます。

アトピー性皮膚炎が疑われる場合
はっきりとした原因が、いまなお特定できないといわれるアトピー性皮膚炎は、早期発見と治療が必要です。以下が思い当たる場合は、専門医を受診するとともに、食生活をはじめとした生活習慣の見直しも行いましょう。

・かゆみの強い湿疹がなかなか治らない
・皮膚全体がカサカサしている 
・再発を繰り返す
・親にアレルギー疾患がある
・湿疹の出る部位に特徴がある
(耳、顔、首回り、わきの下、ひじの内・外側、ももの付け根、膝の表・裏側)

 

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は大きくある特定の物質に触れることによってできる「接触性皮膚炎」と特定の物質に触れることでアレルギー反応を起こす人が伴う「アレルギー性接触皮膚炎」があります。金属アレルギーなど何か特定の物質に接触することでできる皮膚炎です。

主な原因は刺激物や毒性のある物質との接触で、植物や金属、虫、衣類などがあげられます。

予防方法は原因となる物質との接触を避けることです。

接触性皮膚炎が疑われる場合
原因として「金属」「化粧品」「台所用洗剤」「灯油」「ガソリン」などの接触がありますが、次のような症状が考えられる際はかかりつけ医や皮膚科医などを受診しましょう。

・水疱
・膿む
・ほてる
・皮膚が赤くなる
・感部の腫れ

 

手湿疹(主婦湿疹)

特定の物質やアレルギーによって生じる手や指の湿疹で特に主婦の方や美容師・理容師に多くできる湿疹。大きく「慢性湿疹」「異汗性湿疹」「掌蹠膿疱症」「手白癬」など種類に分かれます。

主な原因は「乾燥」が挙げられます。
通常汗や皮脂などの水分や油分により手の皮膚は守られていますが、手が乾燥することで肌のバリア機能が低下し外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。

予防方法は水仕事する際にはゴム手袋を装着してぬるま湯にしてから行いましょう。保湿剤を塗ることも効果的です。

手湿疹が疑われる場合
原因として「界面活性剤」「食べもの」「ストレス」などが挙げられますが、次のような症状が考えられる際はかかりつけ医や皮膚科医などを受診しましょう。

・かゆみが出る
・水泡がでる
・水泡が潰れる
・皮膚が赤くなる

 

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

水痘や帯状疱疹ウイルスが原因で引き起こる病気で通常1週間ほどで症状はおさまりますが、チクチクする痛みが生じ、帯状の症状があらわれます。

主な原因は過労やストレス、高齢化が挙げられます。予防方法としては水疱瘡のワクチンをうつことがあげられます。

帯状疱疹が疑われる場合
原因として 「乾燥」「ストレス」「疲労」「加齢」「紫外線」などが挙げられますが、次のような症状が考えられる際はかかりつけ医や皮膚科医などを受診しましょう。

・皮膚が赤くなる
・皮膚が赤くなった箇所に水疱が出来る
・ピリピリとした痛み
・電気が走るような痛み
・水疱が破れて血が滲む
・軽い発熱

 

汗疱状湿疹
(かんぽうじょうしっしん)

水虫と同じように手足にぶつぶつした水泡ができる病気で春など暖かい季節によく発症します。汗疱は汗が体内から排出されない結果生じます。

原因は汗が原因であること以外はっきりしていません。予防方法は汗をこまめにふき取る、ステロイド性の薬を塗ることなどが挙げられます。

汗疹性湿疹
(かんしんせいしっしん)[あせも]

汗が主な原因でできる病気でかゆみを伴う赤いブツブツができるのが特徴。
頭、お腹周り、首、肘の内側、脚の付け根など比較的汗が乾きにくい部分にできる。

汗が比較的かきっぱなしな状況が続く夏の季節に発生する可能性が引きあがる。予防方法としては寝るときにエアコンを使用する、こまめに汗をふくことなどが挙げられます。

汗疱状湿疹が疑われる場合
原因として「汗」が挙げられますが、
次のような症状が考えられる際はかかりつけ医や皮膚科医などを受診しましょう。

・水泡
・肌の赤み
・かゆみ
・水泡がつぶれると強い痛み

 

検査

湿疹の検査はとくにありません。

しかし、水虫の可能性がある場合は皮膚の一部を採取して検査を行うこともあります。また、身体内部の何らかの刺激が原因と考えられる場合には、採血検査をする場合もあります。

湿疹の治療は状態に応じてさまざまな方法が用いられます。人体の皮膚は部位ごとに厚みが異なっています。たとえば顔の皮膚は薄く、足の裏などは厚めになっています。それぞれのパーツに合わせた薬を使用するようにしなくてはいけません。

湿疹のための薬は軟膏、ローション、クリームなどいろいろな形態になっているので治療の際の選択の幅も広くなっています。

皮膚の乾燥がある場合には保湿剤、かゆみがあればステロイドやかゆみ止めの塗り薬と抗アレルギー剤の飲み薬をあわせて使用することになります。

以前は症状が軽いケースやデリケートな部位には非ステロイド剤が使われることが多かったのですが、最近では悪化防止のためにステロイド剤が使用されることもあります。

強い炎症はなくかゆみがひどいだけならば、抗ヒスタミン薬を選択することも可能です。

皮膚の湿疹の状態に合わせた治療をおこなうことが重要です。

湿疹(しっしん)の改善例

最初、赤いブツブツ、いわゆる紅斑として出現した湿疹は時間とともに水泡と呼ばれる水ぶくれになります。

水泡は悪化すると膿を持つこともあります。水泡や膿が破れると皮膚表面にジュクジュクとしたびらんや潰瘍を形成します。

皮膚はどんどん厚みもましかゆみも強くなってきますが、最終的にかさぶたになり、かさぶたがはがれて治癒します。湿疹ができると、これらの紅斑、水泡、膿、びらん、潰瘍などが皮膚の上に混在した状態になるのが一般的です。

治療のタイミングとしてはもちろん初期が望ましく治りも早いのですが、もし悪化してしまっても正しく投薬すれば改善できます。

ひどくなってしまった部位にはステロイド剤を使用することもあります。

もちろん副作用のリスクも最小限に抑えた安心できるステロイド剤のみを使用していますが、非ステロイド剤による治療法もあるので、気になる人は相談することもできます。

費用

湿疹の治療は保険が適用されるので3割負担としても1回あたり診察料プラス処方せん料で1000円程度です。他の皮膚病と比較しても安くすむ方なので、症状が重篤化する前にきれいにしてしまいたいところです。

薬代は薬局で別途かかりますが、どの薬を使用するかによって金額は異なりますが、費用が高い薬はほぼありません。

最近ではリーズナブルなジェネリック医薬品も多種多様にそろっているので相談してみてもよいでしょう。

診察までの応急処置

皮膚に湿疹ができてしまったら、治療を受ける前にまず応急処置をして少しでも広がりを少なくすることも大事です。湿疹はかきこわしによって、細菌が感染して、とびひ化することもあります。

かゆみを感じたらかくのではなく、冷やすことによってかゆみをまぎらわせるようにしましょう。保冷剤をタオルにつつんで軽く冷やすと、かゆみが軽減されることが多いです。

患部の乾燥もまたかゆみを増幅させます。保湿剤で皮膚を湿らせておくことも大事です。

ただ、患部がジュクジュクしている場合には湿疹ではなく、細菌感染の可能性もあるので何も塗らずに皮膚科で速やかに処置しなくてはいけません。

ストレスなども湿疹の原因のひとつなので、できるだけ心を落ち着かせるようアロマやヒーリングで気を紛らわせてみるのもひとつの方法です。

再発予防

湿疹は治療が終わりかけたところで再発してしまうことが時々あります。

ほとんどきれいになっていても、一部残っている湿疹をかきこわすことで広がってしまうのです。そのような再発を防ぐためには処方されたかゆみ止めを最後までしっかりと塗ったり、飲み薬をきちんと服用することも大切です。

寝ている間に無意識にかきこわすことを防ぐためにも、爪はしっかりと切っておくようにしましょう。

直接肌に触れる下着類や寝具などはチクチクとした刺激がある化繊は避けて、綿、麻、絹などを100%使用しているものにすることをおすすめします。

ストレスも湿疹を誘発するので、できるだけストレスフリーな生活を心がけましょう。

暴飲暴食しないようにして睡眠もしっかりとるようにできれば理想的です。長風呂で血行がよくなりすぎてもかゆみの元になるのでシャワーだけで我慢することも時には必要です。

当院の湿疹治療の特徴(新宿[西新宿] 皮膚科)

新宿区には100院以上皮膚科の診療を行っているクリニックはありますが、 一つのクリニックに所属する医師数が5名以上所属しているクリニックは数が少ないのが現状です。

当院は、常勤医師が5名所属しているためお待たせすることなく受診が可能です。 また、湿疹の症例も多数ございますのでご安心して受診していただくことが可能です。

新宿駅西口から徒歩1分と比較的通い場所に立地しておりますので、 新宿(西新宿)エリアで湿疹の受診をお考えの方は是非当院をご利用くださいませ。