蕁麻疹の原因
蕁麻疹を起こす原因物とはどんなものか
蕁麻疹は刺激がないのに起きる疾患ではありません。必ず誘因となるものがあるのですが、蕁麻疹を起こした患者さんの多くは、その誘因を特定できないというのが実情です。原因不明な蕁麻疹は特発性蕁麻疹として、それ以外ではアレルギー性蕁麻疹、非アレルギー性蕁麻疹と3つに区分されています。
アレルギー性蕁麻疹では、蕎麦、小麦粉、乳製品、卵などが多く、他にも魚介類や肉類、野菜に至るまで様々な食品があげられます。これらは食として体内に入り消化吸収の段階で蕁麻疹の症状が起きますが、他にもイラクサやゴムなどの植物、動物などの毛、金属などに接触することでも起きます。
また抗生物質や鎮痛剤、解熱剤など薬剤が原因となることもあります。
一方、非アレルギー性蕁麻疹では、下着などがこすれる、圧迫する、寒さや暑さ、紫外線など気候によるもの、運動時の汗やマッサージ器などの振動などの刺激が原因となって起こる蕁麻疹です。
患者さんが多い中、接触や飲食に関係なくストレスや疲労が原因だろうという患者さんも当院皮膚科には新宿という土地柄多く受診されます。ストレスは心理面が大きく関わってくるものですが、目には見えない自律神経と密接な関係があります。自律神経は内臓や血管などの働きを支配している部分です。シーソーのようにバランスを保つことで体を維持するのですが、疲労やストレスではバランスが崩れやすくなります。
毎日のように続けて蕁麻疹が出ている、環境を変えたら自然に治まってしまったという方は、自律神経に起因したものが原因のひとつも言えそうです。
蕁麻疹はどうして起こるのか
新宿区西新宿、新宿駅前の当院皮膚科にも蕁麻疹で受診される多くの患者さんがいらっしゃいます。予兆も無く現れる皮膚の膨隆や痒みは耐え難いもので、半日程度で症状は治まりますが、繰り返し生じる厄介な皮膚疾患です。
刺激となる物質によって蕁麻疹の症状を浮き上がらせる根本原因といえば、人の免疫反応といえます。体を守るためには自分にとって外敵であるか判断し、敵に対して直ちに動き出すのが肥満細胞です。
肥満細胞は普段からヒスタミンやブラジキニンといった化学物質を抱えています。保守しようと血管内に放出、ヒスタミン類は血管を拡張させてしまうので血管の隙間から血液成分が漏れ、腫れを起こします。また、神経に作用することで痒みに至ります。
こういった仕組みのもとで蕁麻疹が発生しますが、ショック(アナフィラキシー)などを起こすこともありますので、自分の体質を知り治療を受けることが大切となります。