ベピオゲル

ベピオゲルとは

ぺピオゲルとはニキビの治療に使われる塗り薬です。

成分には過酸化ベンゾイルというものが使われており、
海外では広く使用されているニキビの治療薬でアメリカでは1960年代から使用されています。

日本では2014年の12月に国内での使用が認められ、
使用されるようになった日本では比較的新しいニキビ治療薬となります。

ニキビそのものへの治療だけでなく、
ニキビができにくくなる肌を作るための効果も期待できます。

ニキビは日本では皮膚疾患という認識がもともと薄く、一般医薬品によるセルフケア、
毛用品を用いた美容の分野で治療を使用という人が多くみられました。
しかし、これらの治療薬の発展によって皮膚科でも保険診療で安く、
手軽に治療ができるようになりました。

適応となる症状

ぺピオゲルの適応となる症状はニキビです。ニキビは医療用語で尋常性ざ瘡といわれます。

ニキビは毛穴や脂腺の部分に発症し、おでこ、鼻筋、もみあげから顎にかけて多くみられ、
稀に背中や胸の間にもみられます。

ニキビはまず白ニキビと言われる面皰(めんぽう)ができます。これは、毛穴に皮脂が詰まっている状態となります。その後、空気に触れた脂が参加して黒くなり、黒ニキビといわれる状態になります。その後、詰まった皮脂をアクネ菌が食べて増殖し、炎症を起こすことによって赤いニキビ(赤ニキビ)となります。最終的に膿がたまることにより黄色いニキビ(黄ニキビ)となります。黄色いニキビにまで進むと、ニキビ跡が残りやすくなります。これがニキビの流れとなります。

ベピオゲルの効果

ベピオゲルは、ニキビの悪化に関係するアクネ菌に対して効果を発揮します。
アクネ菌に対して抗菌作用があるため、アクネ菌の増殖を防ぎます。
また、悪化したニキビだけでなく、炎症を起こす前の白ニキビの治療にも効果が期待でき、ベピオゲルの持つピーリング作用によって毛穴をきれいにして詰まりにくくさせる効果があります。

現在まで、アメリカではベピオゲルに対する様々な研究が行われてきましたが、
ベピオゲルに対する耐性ができてしまったという報告もなく、
長期にわたって安定して効果を発揮するお薬になります。

ベピオゲルの使い方

ベピオゲルは1日1回の使用となります。使用前には洗顔が必須となります。
洗顔は水またはぬるま湯を用いて行います。

顔をしっかりと濡らしたらよく泡立てた石鹸で泡をつぶさないように、泡を顔の上で転がすように顔を洗います。その後は十分にすすぎ、清潔なタオルで押さえ拭きをします。
薬剤を使用するため、水分は残さないようにしっかりと拭きとります。

準備ができたは、ベピオゲルを使用します。清潔な手に薬剤をとります。
薬剤は、顔全体に使用する場合は人差し指の第一関節までの長さをとると、
顔全体に使用する推奨量である0.5gをとることができます。

これを基準とし身体に使用する際には、量を調整します。

薬を手に取ったら、顔全体に点在させます。
顎、額、両頬、鼻という具合に点在させると良いでしょう。
点在させたら、ニキビができやすい場所に面で塗ります。

成分は少しずつ浸透していくため、力を入れてごしごしと塗り込む必要はありません。

ニキビにのみ塗布するのではなくニキビの出来ていないところも含めて
全体に点ではなく面で塗布することで新しいニキビができるのを防ぐこともできます。

新宿西口徒歩1分、新宿南口徒歩2分の場所にある当院皮膚科では、保険診療にてベピオゲルの処方をしております。分からないことは気軽にご質問頂ければと思います。

ベピオゲルの注意点

ベピオゲルを使用するにあたりいくつか注意して頂きたいことがあります。

まず、ベピオゲルを使用する際には、髪や衣服に薬がついてしまわないよう
髪をまとめておいたり、衣服をまくるなど準備をしてください。
ベピオゲルには漂白作用があるため、髪や服についた場合、色が抜けてしまう可能性があります。

ベピオゲルを使用する際には、目、目の周り、傷口、唇、粘膜には絶対に使用しないでください。
もしも、これらの部位にベピオゲルがついてしまったらすぐに水で洗い流し、
心配であれば皮膚科へご相談ください。

ベピオゲルを使用した直後に外出をする場合には薬剤を塗った部分を
強い日光に長時間当てないよう帽子をかぶるなどの対策をしてください。
また、紫外線療法や日焼けサロンなどでの日焼けランプの使用も避けてください。

ベピオゲルは25度以下の涼しい場所で保管をし、凍結などは避けるようにしましょう。

また、他のピーリング作用のある塗り薬と併用してしまうと、症状が悪化することもあります。
他に使用している塗薬があれば診察の際に皮膚科の医師に薬品名をお知らせください。

ベピオゲルの料金

ベピオゲルは保険適応となるため、3割負担の患者様で1本550円前後となります。

新宿駅周辺や西新宿方面から通院していただいておりますが、女性だけでなく男性にもベピオゲルの処方をおこなっております。保険診療で診療しておりますので、健康保険証をお持ちください。新宿西口や新宿南口には保険診療の皮膚科だけでなく、自由診療の美容皮膚科もあります。当院皮膚科周辺には、多くの調剤薬局がありますが、ベピオゲルなどのニキビ治療薬を取り揃えてる調剤薬局ばかりです。