風邪

風邪にはどんな種類があるの?(風邪・種類)

誰もが一度はかかったことがあるだろう風邪ですか、一口に風邪と言っても様々な種類があります。早く治癒させるためにも、適切な対処法がとれるようにここではどんな風邪の種類があるのかをお教えします。

普通感冒(鼻の風邪)

一般的には鼻風邪と呼ばれるものです。主な症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻水・微熱などがあり、ライノウイルス(鼻風邪ウイルス)や、パラインフルエンザウイルスが病原となっています。2~3日で治ると言われていますが、ウイルスによって他人にうつすこともよくあるので、マスクや手洗いうがいなどの配慮が必要となってきます。

ウイルス性咽頭炎(のどの風邪)

主な症状としては、のどの痛み(炎症)・頭痛・食欲低下・発熱などがあり、アデノウイルスの感染によっておこります。3~5日で治るといわれています。
この風邪の注意すべき点は他の病気への感染です。のどが赤く腫れ上がったり、膿んだりしている場合は溶連菌の感染の疑いがあります。軽視しない方が良いでしょう。

お腹の風邪

微熱を伴う、嘔吐や下痢症状がある場合、お腹の風邪と言えるでしょう。ウイルス性腸炎やノロウイルスも含まれるでしょう。お腹の風邪は、ウイルスや菌が消化官に感染しているため、下痢や嘔吐などの症状が出るのですが、治療としては、脱水症状を改善するのが最善策だと言われています。

インフルエンザ

皆様がよく知るインフルエンザには、A型・B型があり、近年は新型インフルエンザの流行もしています。主に冬に流行する、ウイルス性の風邪(急性感染症/流行性感冒)です。全身への倦怠感、筋肉痛、関節痛、高熱などの症状が主です。
感染経路としては、咳やくしゃみなどの飛沫感染が主なので、爆発的に流行します。

肺炎

体調不良により身体が弱っているときに、肺で菌が繁殖することで肺炎になります。普通の風邪とよく似た症状ですが、原因別死亡率は4位といわれているので、気を付ける必要があります。特徴的な症状としては、良くせき込んだり、胸に痛みを感じたりすることがあげられます。以上を感じたら速やかに病院を受診してください。

 

夏風邪とは?

一般的に風邪という病気は、冬場に蔓延しやすい病気なのですが、一部の風邪は夏場に蔓延することがあります。

そもそも、なぜ風邪は冬に蔓延しやすいのかと言えば、これは多くの風邪の原因となるウイルスが「気温が低く、乾燥した空気」を好むことが原因です。なので、冬に風邪をひく方が多いのですが、一部の風邪ウイルスは「高温多湿の空気」の夏でも発症することがあります。また、抵抗力の弱い小さなお子さんが発症するケースが多いという特徴もあります。

ヘルパンギーナ

夏風邪の代表的な疾患としては「ヘルパンギーナ」という病気が挙げられます。ヘルパンギーナは、湿度の高い梅雨時に蔓延することが多いです。また、小さなお子さんの中でも特に4歳以下のお子さんが発症することが多いという特徴もあります。

ヘルパンギーナの主な症状としては、まず「発熱」です。発熱は、感染から2日~4日の潜伏期間を経て急激に症状が現れるという点が特徴です。突然の発熱に続き、のどの奥に発赤と痛みが生じ、口腔内に数ミリ程度の大きさの小さな水疱が生じます。水疱はやがて破れて、小さな潰瘍を生じ、疼痛を伴うことが多いです。発熱は、発症から数日で回復し、やや遅れて粘膜疹もおさまっていきます。

問題は、のどの痛みによって食事や水分補給に差し支える可能性があるというポイントです。前述の通り、小さなお子さんが発症することが多く、のどの痛みを我慢できないケースが少なくありません。どうしても食事や水分補給に難ありと判断された場合、点滴によって治療を薄めることになるケースもあります。お子さんに上記の症状が見られた場合は、お早めに内科を受診してください。

プール熱

夏風邪でよく見られる症状としては「プール熱」があります。これは「プールで感染する事が多い」という事情から、そのように呼ばれていますが、正式には「咽頭結膜熱」です。

「プールで感染」という背景から、7月~8月に発症のピークを迎えるという特徴があります。ヘルパンギーナほどではありませんが、こちらの場合でも高熱となることが多いです。発熱に伴い、のどの痛みや結膜炎の症状などを生じる事が多いです。

症状については個別のケースで大きく異なり、場合によっては頭痛や下痢、嘔吐といった症状を呈することもあります。

ちなみに、プール熱は感染力の高い病気の一つであり、学校保健法でも出席停止扱いに指定されている病気です。主要な症状が消失してから2日が経過するまでは登校することができないほどに、感染力の高さが警戒されている病気です。

プールでの感染経路が多く見られるため、夏休みでプールに遊びに行った後には特に警戒するようにしてください。

手足口病

独特な名称で呼ばれている夏風邪として「手足口病」が挙げられます。これは名前が示しているとおり、「手」「足」「口」に症状が現れるという特徴があります。

初期症状としては、食欲不振や微熱といった症状を呈します。発熱は、そこまで高熱になるケースはあまり見られないという特徴があります。次第に手のひらや足の裏、口腔内に水疱性の発疹が現れるようになります。また、小さなお子さんの場合だとお尻に同様の症状が現れることもあります。

発症するのは、その9割が5歳以下の乳幼児であるとされています。そのため、保育園や幼稚園などで集団感染を起こす可能性が高い病気です。

新宿・西新宿で働いている方やお住まいの方で、風邪の症状でお困りの場合は、当院内科にお気軽にご相談ください。